皆さんこんにちは!
福井県吉田郡を拠点に一般貨物運送業、産業廃棄物収集運搬などを行っている
奥野運輸有限会社、更新担当の富山です。
一般貨物運送の“いま” ~業界を取り巻く環境と課題~
私たちが日々携わる一般貨物運送は、社会と経済を支える基盤産業です。
しかし、現場では急速な変化と大きな課題に直面しています。
今回は、一般貨物運送業界を取り巻く「環境」について詳しくお話しします。
■ 物流需要の急増とドライバー不足
EC市場の拡大やグローバルな物流需要の高まりにより、貨物輸送量は年々増加しています。
しかし、それに比例してドライバーを確保することが難しくなっています。
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高齢化による人材流出
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長時間労働・休日不足による離職率の高さ
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若年層の運送業離れ
さらに、2024年4月からの「働き方改革関連法」適用により、ドライバーの時間外労働が年間960時間に制限されることから、運送業界は「物流の2024年問題」に直面しています。
■ 燃料高騰とコスト圧迫
近年の原油価格の変動は、運送業にとって大きな痛手です。
燃料費は運送コストの大部分を占めるため、ガソリン・軽油価格の高騰は利益率を圧迫しています。
加えて、高速道路料金、車両維持費、保険料、さらには人件費の上昇も重なり、収益構造は非常に厳しい状況です。
■ 環境規制の強化とエコ対応の必要性
国際的にCO₂削減や脱炭素社会の実現が求められる中、運送業界も「環境負荷低減」が大きな課題となっています。
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排ガス規制への対応
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EV(電気トラック)やハイブリッド車の導入
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エコドライブの徹底
これらを進めるためには設備投資が必要ですが、中小事業者にとっては大きな負担であり、業界再編や共同輸送の検討が進められています。
■ 安全対策と労働環境の改善
交通事故のリスク、過労運転、積載ミスなど、ドライバーの安全を守るための仕組みづくりも求められています。
最近では、
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デジタコ(デジタルタコグラフ)の導入
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ドライバー健康管理の強化
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休憩スペースの整備
などが進められていますが、業界全体の改善にはまだ時間がかかる状況です。
まとめ
一般貨物運送は、日本の物流インフラを支える“生命線”。
しかし今、その現場は人手不足・環境規制・コスト増・安全対策といった多くの課題を抱えています。
次回は、こうした状況を踏まえて、**「一般貨物運送の未来はどうなるのか?」**について、テクノロジーや新しい物流の形を交えながらお話しします。
次回もお楽しみに!
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