月別アーカイブ: 2025年9月

奥野運輸のよもやま話~第16回~

皆さんこんにちは!
福井県吉田郡を拠点に一般貨物運送業、産業廃棄物収集運搬などを行っている
奥野運輸有限会社、更新担当の富山です。

 

 

 

ドライバーの1日!収集運搬のリアルな流れ

 

 

 

産業廃棄物の収集運搬に欠かせないのが、日々現場を走り続けるドライバーです。

安全に廃棄物を運ぶためには、徹底した準備と流れに沿った作業が必要です。

ここでは、ドライバーの1日のスケジュールを時系列で追いながら、そのリアルな仕事の流れをご紹介します。


朝の点呼と車両点検

 

1日の始まりは会社での点呼から。健康状態の確認やアルコールチェック、安全指示の共有を受けます。


その後、車両点検を行い、タイヤ・ブレーキ・油量・荷台の状態を入念にチェック。産業廃棄物を運ぶ車両は重量や危険物を扱うこともあるため、些細な不具合も見逃せません。


積み込み作業

 

現場に到着したら、廃棄物の種類に応じて積み込みを行います。コンクリート片など重量物は重機を使用、廃プラスチックや木くずなどは手作業やフォークリフトで対応します。


この際、分別状況の確認積載バランスの調整が重要。過積載や偏った積み方は走行中の事故につながるため、ドライバーと現場作業員が連携して丁寧に作業します。


運搬中の安全運転

 

積み込みが終わると、処分場や中間処理施設に向けて運搬します。廃棄物は重量や性質によって挙動が変わるため、急ブレーキや急ハンドルは厳禁。交通ルールを守りつつ、カーブや坂道では慎重な運転が求められます。


特に市街地を通過する際は歩行者や自転車への配慮、夜間運搬では視認性の確保も欠かせません。


処分場への搬入

 

処分場や中間処理施設に到着すると、搬入受付を行い、指定された場所で荷下ろしを行います。


廃油や薬品など危険物の場合は、処分場の担当者と一緒に内容物を確認しながら慎重に荷下ろしを進めます。安全確認を怠らないことが、処理の第一歩です。


書類作成と帰社

 

収集運搬には必ずマニフェスト(産業廃棄物管理票)が必要です。搬入後には処理内容を記録し、法令に基づき管理します。


その後、会社に戻って日報を作成。車両の点検を再度行い、次の日に備えて終了です。


まとめ

 

ドライバーの1日は、点呼・点検から始まり、積み込み・運搬・処分・記録といった流れで成り立っています。安全を最優先にしながら、現場や処分場との連携を保ち、責任を持って廃棄物を届けることが使命です。


目立たない仕事に見えますが、社会の衛生と環境を守るうえで欠かせない存在――それが収集運搬ドライバーです。

 

 

次回もお楽しみに!

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奥野運輸のよもやま話~第15回~

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福井県吉田郡を拠点に一般貨物運送業、産業廃棄物収集運搬などを行っている
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産業廃棄物の種類と、それぞれの取り扱いポイント

 

 

 

産業廃棄物と一口に言っても、その種類は多岐にわたります。


建設現場、工場、医療機関など、発生する場所によって廃棄物の性質は異なり、取り扱い方も変わります。

ここでは代表的な産業廃棄物を種類ごとに分け、それぞれの運搬・管理のポイントをわかりやすく解説します。


建設系廃棄物(コンクリート片・木くず・金属)

 

建設現場から出る廃棄物は産業廃棄物の中でも割合が大きく、適切に処理しなければ環境への影響が大きくなります。

  • コンクリート片
    解体工事などで発生。重量があるため積み込みや運搬時には車両の過積載に注意が必要です。破砕・再利用することで、再生砕石として道路や基礎工事に使われることもあります。

  • 木くず
    型枠材や建築資材などから発生します。処理方法によってはチップ化し、燃料やパーティクルボードの材料として再利用されます。水分を含む場合は重量や臭気に注意が必要です。

  • 金属くず
    鉄筋や金属製の設備から発生。スクラップとしてリサイクルされることが多いため、分別精度が重要になります。不純物の混入を防ぐことで資源としての価値が高まります。


工場系廃棄物(廃油・廃プラスチック)

 

製造業や加工業の工場からは、多様な産業廃棄物が発生します。

  • 廃油
    機械の潤滑油や洗浄油などが代表例です。引火性が高い場合があるため、専用容器に密閉して保管・運搬します。漏洩防止策を徹底し、油吸着材を常備しておくことが望まれます。

  • 廃プラスチック類
    包装材や成型品など幅広い分野から発生します。リサイクルが進む一方で、焼却処分する場合は有害ガスの発生を防ぐための適切な焼却設備が必要です。リサイクル目的であっても異物混入を防ぐ分別が欠かせません。


医療廃棄物や危険物

 

医療機関や研究施設から出る廃棄物には特別な管理が求められます。

  • 感染性廃棄物
    使用済み注射針や血液が付着したガーゼなどは、感染症の拡大を防ぐために専用の黄色い容器や耐貫通性のあるボックスで保管し、適正に焼却処理されます。

  • 薬品や廃液
    化学物質を含むため、専用の耐薬品容器に入れて漏洩を防ぐ必要があります。中和処理や特別管理型最終処分場での処理が必要です。

  • 危険物(爆発性・引火性)
    火薬類や可燃性ガスボンベなどは、取り扱いを誤ると重大事故につながります。保管場所の温度管理や運搬時の安全基準が厳格に定められています。


まとめ

 

産業廃棄物は種類ごとに性質が異なり、適切な容器・運搬方法・管理基準が存在します。建設系はリサイクルを意識した分別、工場系は漏洩防止と再資源化、医療系や危険物は安全と衛生の徹底が鍵となります。


それぞれの特性を理解し、ルールに沿った適正処理を行うことが、環境保全と安全な社会づくりにつながります。

 

 

次回もお楽しみに!

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