奥野運輸のよもやま話~第17回~

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皆さんこんにちは!
福井県吉田郡を拠点に一般貨物運送業、産業廃棄物収集運搬などを行っている
奥野運輸有限会社、更新担当の富山です。

 

 

 

環境と産廃のつながり

~不法投棄・CO₂問題・適正処理の重要性~

 

 

 

地球温暖化、気候変動、海洋汚染――。
いま世界中で取り沙汰されている環境問題の背景には、
私たちの生活や産業活動から生まれる廃棄物の存在があります。

家庭から出る生活ごみと異なり、
工場・建設現場・店舗などから発生する産業廃棄物は、
種類も量も多く、扱い方を誤れば環境への影響は計り知れません。

産業廃棄物処理業は、その環境を守るために存在しています。
単に「処分する」仕事ではなく、自然との共存を支える社会的使命を担っているのです。


不法投棄が引き起こす環境破壊

 

不法投棄は、環境汚染の最たる原因の一つです。

山林や海岸、空き地などに投棄された廃材や廃プラスチックは、
雨や風によって風化し、微細な粒となって土壌や水に溶け込みます。
この「マイクロプラスチック」が川や海に流れ出すことで、
魚や海鳥が誤って摂取し、最終的には人間の体内にも取り込まれてしまう――
そんな連鎖が現実に起きています。

また、廃油や化学物質を含む廃棄物が地中に染み込むと、
地下水を汚染し、長期的に農作物や飲料水に影響を及ぼす危険もあります。

見えないところに投棄されたごみは、
やがて見えない形で環境と健康を蝕むのです。


CO₂排出と運搬の課題

 

廃棄物を適正に処理するためには、
中間処理施設や最終処分場への「運搬」が不可欠です。
しかしこの運搬過程でも、トラックの燃料消費によるCO₂排出という問題が生じます。

環境負荷を少しでも減らすために、
業界では次のような取り組みが進められています。

  • 収集ルートの最適化による走行距離の削減

  • 積載効率の向上による輸送回数の削減

  • アイドリングストップや省エネ運転の徹底

  • 電動車両やハイブリッド車の導入

「ごみを処理するための活動」自体が環境負荷を生まないようにする。
この意識こそ、現代の産業廃棄物処理業が進むべき方向です。


適正処理で守られる未来

 

廃棄物処理には、「中間処理」と「最終処理」があります。
中間処理では、燃焼・破砕・選別などを行い、
再利用可能な資源を取り出します。

この過程が適正に行われることで、
不法投棄の防止だけでなく、資源の再利用率向上、
さらには温室効果ガス排出の抑制にもつながります。

正しい処理を続けることは、単に法令を守るためではなく、
次世代へ“きれいな環境”を残すための投資でもあるのです。


社会全体が支える仕組みへ

 

産業廃棄物処理業だけが努力しても、環境問題は解決しません。
排出する企業、運搬する業者、処理する事業者、
そしてそれを利用する消費者――。
すべてがつながり、支え合うことで「循環」は成り立ちます。

社会全体が環境への意識を高め、
一人ひとりが“出したものの行方”を意識する。
それこそが、未来への第一歩です。


まとめ

 

・不法投棄は土壌や水質を汚染し、長期的な被害をもたらす
・廃棄物運搬にもCO₂削減の取り組みが必要
・適正処理は、環境と地域を守る社会的使命
・産廃業界は「循環の中核」として未来を支える存在

目に見えない努力が、地球の明日を守っている。
それが、産業廃棄物処理に携わる人々の誇りです。

 

 

次回もお楽しみに!

奥野運輸有限会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

福井県吉田郡を拠点に一般貨物運送業、産業廃棄物収集運搬などを行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

詳しくはこちらから!

 

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